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2012年1月 1日 (日)

謹賀新年

みなさん、明けましておめでとうございます。
2004年に始めたこのブログも9年目に突入です。


今年の宇宙は、内閣府への「宇宙戦略室」の新設など政策的にいろいろと動きがあると思いますが、プロジェクトとしては、星出宇宙飛行士の国際宇宙ステーションへの滞在、こうのとり3号の打上げ、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の打上げなどがあります。また、ヴァージン・ギャラクティックなどによる民間による宇宙観光が開始されるのも楽しみなところです。


自分としては、産業連携センターで2年目に突入していますので、何かこれまでにない発想で、新しい宇宙ビジネスの創出に関わりたいと思っています。もちろん宇宙教育での「宇宙おじさん」も引き続き頑張りますので、宇宙教育でのプログラムや講演があれば、いつでも声を掛けて下さいませ。


お正月休みは、久しぶりに家で、散らかった本やCDの片付けしたり、何年かぶりにオーディオの手入れをしたりしながら、のんびり過ごしています。で、今日はこれから初詣に行って、明日は実家に集まって、と、4日が御用始めなので、休みもすぐ終わっちゃいますけどね。


では、今年がみなさんにとって、良い年となるようお祈り申し上げます。
本年も何卒よろしくお願いします。


            いはもと拝

2011年12月11日 (日)

宇宙の効用(その3)〜生命の安心感〜

昨晩は、皆既月食で多くの人が空を見上げていたと思います。
私も久しぶりに夜空をずっと眺めていました。
月だけでなく、オリオン座や冬の大三角形、おうし座、
カシオペア、木星など、満天の星に囲まれました。


夜空を見上げていると、
何かに包まれる安心感とともに、
心が落ち着きますよね。


先週、仕事の関係で、久しぶりにプラネタリウムを見ましたが、
都心では、科学プログラムより、
リラクゼーションやカップル向けが人気あるそうです。
都会の喧噪を離れて、自分を取り戻しに来るのでしょうか。


宇宙の起源は137億年前、太陽系の歴史が46億年。
自分たちが生まれるずっとずっと前から、宇宙は存在して、
我々の命は、その中の一瞬。
でも、その生命は、宇宙と繋がっているから、
満天の星空を見ていると、
自分が宇宙の中の一つの存在であることを思い出し、
生命の源、例えば、母親の胎内にいるような安心感を
感じるんでしょうね。
きっと理屈じゃないんだと思います。


皆既月食をみながら、こんなことを考えていました。

 

2011年10月29日 (土)

日本史の中の宇宙

宇宙というトピックスは、理科の教科書には多く取り上げられています。理科以外では、宇宙飛行士の話が英語の教科書に出てたりするそうですが、歴史としてはどのくらい取り上げられているのかなあと、中学生の息子の歴史教科書を見てみました。
結果は、言わずもがな、という感じではあります。最近の出来事だから載っていないのかといえば、インターネットやEメール、携帯電話の話題はあったので、まだ歴史上の出来事としては認識されていないということでしょうか。

ということで、勝手に、日本史の教科書にのり、私大の入試にも出題されて良さそうな項目を考えてみました。
1.ペンシルロケットの打上げ(1955)
 日本が、独自の宇宙開発を開始した記念すべき出来事。
2.「おおすみ」の打上げ(1970)
 日本が、ロシア、アメリカ、フランスに次ぐ、世界で4番目の人工衛星打上げ国になった。世界に日本の技術力を示した重要な出来事。
3.「きぼう」の打上げ(2008-2009)
 日本が、宇宙空間にも拠点を拡大した記念すべき出来事。
4.「はやぶさ」(2003-2010)
 日本の技術力を国内外に示し、日本を元気づけるとともに、
 宇宙ブームをおこした、日本人として記憶に残しておきたい出来事。

日本史という観点で厳選すると、こんな感じでしょうか。ペンシルロケット打上げは、「宇宙へ行く(19)ぞ、GOGO(55)」と年代暗記ですね。

 

2011年10月21日 (金)

航空宇宙シンポジウム2011

航空宇宙シンポジウム2011
名古屋で明日まで開催中です。
いはもと拝@mobile

2011年10月 4日 (火)

CEATEC JAPAN 2011にて、JAXA コスモード製品展示中!

CEATEC JAPAN 2011にて、JAXA<br />
 コスモード製品展示中!
CEATEC JAPAN 2011にて、JAXA<br />
 コスモード製品展示中!

いはもと拝@mobile

2011年9月21日 (水)

「日本の宇宙産業」のページ

台風15号の影響で、外は暴風雨となっています。

こんな時(?)なので、久し振りに自分の所属するJAXA産業連携センターのホームページでも見てみようかと思い立ち、ページを開いて見ると、なかなか充実していました。

特に「日本の宇宙産業」のページは、日本の宇宙工場の写真あり、海外市場で受注した衛星や機器の一覧表があったり、JAXAの各プロジェクトの担当企業の一覧があったりと、興味ある情報が良くまとまっています。

http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/spaceindustry/

 

知らない間に担当の方が頑張っていたんですね。(ちなみに私は別のラインです。念のため。)

今度、講演会とかで宇宙産業のことを話す機会があったら是非使わせてもらおうっと!

 

 

2011年8月13日 (土)

下町ロケット

池井戸潤さんの「下町ロケット」読みました。
http://www.amazon.co.jp/下町ロケット-池井戸-潤/dp/4093862923
 
恥ずかしながら直木賞を受賞するまで、この作品を知らなかったのですが、とても面白く一気に読んでしまいました。
ロケットの重要な部品に中小企業の技術、中小企業の健闘ぶりと大企業とのやり取りがいかにも本当にありそうで、実際の企業を彷彿させます。JAXAオープンラボ公募を現在募集していますが、こういった中小企業が本当に現れて欲しいと強く感じました。ここまで、自分の仕事にどんピシャな小説とは・・・。
 
ちなみに宇宙関係で私が皆さんにいつも推薦しているのは、
川端裕人さんの「夏のロケット」

小川一水さんの「第六大陸」です。
 
今回の「下町ロケット」も合わせ、この3冊が私の推薦宇宙図書の定番になりそうです。
 
 

2011年8月 9日 (火)

今年の田んぼアート

今年の田んぼアート
毎年恒例の田んぼアート。今年は、直江兼続と前田慶次です。
いはもと拝@mobile

2011年7月25日 (月)

JAXAの技術課題(オープンラボより)

今回は、私の本業の話です。

私が現在所属しているのは、JAXA産業連携センターというところで、この部署は、宇宙航空の技術を地上用の製品やサービスに応用したり、新たな宇宙ビジネスを立ち上げたり、日本の宇宙産業の国際競争力を高めるための施策を行ったりしています。

で、その一環として、今月5日に「JAXAオープンラボ公募」という募集を始めました。その詳細は、WEBを見てもらうこととして、今回の目玉は「技術提案」という募集の再開です。

この「技術提案」募集にあたって、JAXAは、今後の宇宙航空分野の研究開発のために必要な技術課題を提示しました。

http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/offer/skill_theme.html

この技術課題には、宇宙用冷蔵庫があったり、ICタグがあったり、ちり・ほこりの出ない衣服や、再突入に耐えられる画像記録システムがあったりと、我々が見ても興味を引く、技術がいっぱいあります。また、これを通して、今、宇宙航空分野が必要としている技術を知ることができます。

私たちは、この募集で、高い技術力をもつ、新たな宇宙航空分野のプレーヤーが見つかると良いな、と思っています。

 

 

2011年7月12日 (火)

宇宙の効用(その2)~液体水素

7月9日に、スペースシャトル・アトランティス号の最後の打上げがありましたが、みなさんご覧になりましたか? 私は、JAXA相模原キャンパスで「宇宙教育テレビ」の生配信を通して、放送をご覧になっている仲間と一緒に打上げを見ることができ、感無量でした。心に焼きつくフライトでした。

http://www.youtube.com/watch?v=qNXOFPILRmQ&feature=channel_video_title

 

さて、そんなこんなでバタバタしている先週でしたが、相模原キャンパスの他に、北九州にも出張があり、その際、北九州水素タウンを見てきました。

北九州水素タウンは、将来の水素エネルギー社会を目指し、製鐵所で製造された水素をエネルギーとしている街です。水素燃料電池ハウスには、実際に人が住み、燃料電池自動車に液体水素を補充するための、ステーションもありました。

http://www.f-suiso.jp/kitakyushu_Hytown/pdf/sestubi.pdf

燃料電池アシスト自転車にも乗せてもらいましたが、とても快適です。現在、燃料電池自動車も開発もどんどん進んでいますが、これからは、燃料電池の時代ですね。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、今日の宇宙の効用は「液体水素」です。液体水素は、燃料電池のエネルギーの源で、現在、クリーンエネルギーの候補として、注目を集めています。昨年までに日本全国に14か所の水素ステーションがつくられ、燃料電池(水素)自動車の普及が期待されているところです。

で、何故、液体水素が、宇宙と関係あるかというと、みなさん既にご存知の通り、ロケットの燃料でもあるからです。H-IIAロケットは、液体水素を、液体酸素で燃焼させて、宇宙に行きます。この液体水素は、H-Iロケットの頃からロケットの燃料として使われています。

実は、日本で液体水素の製造が始まったのは、1958年なのですが、実用的に使われ始めたのは、1976年頃からの宇宙開発事業団(NASDA)でのロケット開発のための利用で、1978年頃に本格的な水素製造工場が稼働し始め、1986年には液体水素を燃料に、H-Iロケットが打ち上がりました。この頃の液体水素は、全製造量の90%をNASDAが利用していたそうです。

現在は、液体水素はクリーンエネルギーとして注目を浴び、JAXAの利用は、国内の全製造量の10%程度になってしまったそうなのですが、要は、ロケットが、最初に、液体水素を燃料として使い始め、その結果、製造設備が本格化し、たくさん液体水を作れるようになったので、現在のように燃料電池のエネルギー源として、日本各地でも利用されるようになってきたのです。

これは、ある意味、宇宙開発があったからこそ、液体水素の普及が進んだといえます。ということで、水素社会は宇宙の効用と言ってもいいのではないでしょうか。

 

最後にお知らせですが、今月初めから、「JAXAオープンラボ公募」の提案募集を始めました。この公募は、宇宙・航空発の技術を使って、我々の生活などに役に立つビジネスを提案するものです。8月2日まで募集していますので、興味ある方は、ホームページをのぞいて見て下さい。

http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/offer/about.html